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Mark Gurman, ©2019 Bloomberg L.P.

アップル、2022年までにAR/VRヘッドセットを発売か

  • 技術
2020/2/18

(Bloomberg) ──情報筋によれば、アップルは新しい3Dセンサーシステムをベースにした拡張現実(AR)/仮想現実(VR)デバイスを開発しているという。

早ければ2020年前半に発売される次期iPad Proには、2つのカメラセンサーを持つ新モジュールが搭載される。2つのカメラセンサーのうち1つは現行モデルと同じものだが、もう1つは、部屋や物体、人の3次元再構成が可能になる3Dシステム用だ。

未発表の製品に関する情報ということで、匿名を希望する複数の情報筋によれば、同じく2020年に発売されるiPhoneの上位機種にも、5G無線通信機能とともに、同じセンサーが追加される予定だという。

アップルは2021年または2022年を目標に、ゲームや動画、バーチャルミーティングに特化したVR/ARヘッドセットの発売を計画している。また、この計画に詳しい情報筋の一人によれば、早ければ2023年にも、軽量のARグラスを発表する計画もあるという。

アップルはもともと、ヘッドセット技術を2019年に完成させ、2020年に発売する予定だったが、最近になって延期を決定したと、この人物は述べている。「Information」は2019年11月、アップルが従業員に通達した内容として、2022年までにヘッドセットを、その1年後にグラスを発売すると報じている。

ティム・クック(Tim Cook)CEOも盛んに言及している通り、ARはアップルにとって、iPhone、iPad、Apple Watchに続く主力ハードウェア製品の核となる技術だ。さらに、その核となるのが新しい3Dセンサーシステムだ。情報筋によれば、数年前から開発が進められており、アップルの最新モバイル機器に搭載されているFace IDセンサーの改良版にあたるという。

ARは現実世界と仮想世界を融合する技術で、テキストメッセージや地図アプリの道案内といったデジタル情報を見ながら、現実世界の人々と関わり合うことができる。一方、VRは包括的な技術で、ユーザーはヘッドセットを装着し、その世界に没入する。ゲームや動画に最適な高解像度レンズを備えたHTCの「VIVE」や、「Oculus Rift」が好例だ。

iPhoneとiPadのエンジニアリングチームは、社内で「rOS」と呼ばれている新OSに、重要なアプリケーションやソフトウェア機能を接続するテストを開始している。rOSは、将来発売されるヘッドセットやグラスに、現行のデバイスを対応させるOSだ。

「Bloomberg News」によれば、同社バイスプレジデントであるマイク・ロックウェル(Mike Rockwell)の指揮の下、約1000人のエンジニアがAR/VR構想に取り組んでいるという。ハードウェア・エンジニアリング部門の傘下にある混成チームで、ゲーム・ソフトウェアシステム、iPhoneのハードウェア、ソフトウェアエンジニアリング、製造などの経験を持つ幹部たちがリーダーを務める。さらに、NASAの元エンジニアや、元ゲーム開発者、グラフィックの専門家もチームに参加している。拠点を構えるのは、カリフォルニア州クパチーノの本社からそう遠くないサニーベールの目立たない一角だ。

Apple Watch、AirPods、Beatsヘッドフォンなど、アップルはウェアラブル機器の拡充を図っており、AR/VRデバイスはその一部になるだろう。アップルにとって、ウェアラブル機器は最も急成長を遂げている事業の一つであり、iPhoneの販売台数と売り上げの減速を補うのに一役買っている。

当記事執筆者の連絡先:Mark Gurman(サンフランシスコ):mgurman1@bloomberg.net
当記事担当編集者の連絡先:Tom Gilestgiles5@bloomberg.netAlistair BarrAndrew Pollack
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この記事は、BloombergMark Gurmanが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comまでお願いいたします。

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