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TANAKAホールディングス、本社を創業の地・茅場町へ新本社ビルに移転

~貴金属の価値探究を目指すイノベーションの拠点として2024年4月1日より稼働開始~

2024年3月19日

田中貴金属グループの純粋持株会社であるTANAKAホールディングス株式会社は、2024年4月1日に田中貴金属グループの創業の地である中央区日本橋茅場町に新本社ビルを建設し、本社機能を移転することをお知らせします。

■茅場町と田中貴金属の関わり
創業者・田中梅吉は、東京の江島屋という質屋での修業を経て、1885(明治18年)年に江島屋田中商店を開業しました。のちに両替商から地金商へと進出し、買取った外国の金貨を溶解・精錬して販売する事業を始めます。この時に培った技術が後に産業用分野での貴金属製品や素材の開発・製造へと繋がり、それ以来、田中貴金属グループは貴金属の可能性を追求しながら時代のニーズに合った様々な技術・サービスを提供してきました。

創業の地である東京・日本橋区北島町(現・中央区日本橋茅場町)は1885年から2006(平成18)年まで田中貴金属の本社所在地でしたが、2006年に本社機能を丸の内へ移転しました。この度、貴金属のリーディングカンパニーとして時代の最先端をけん引し、創業時の理念を胸に更なる発展を遂げるべく、創業の地であり、周辺の再開発や多世代の交流拠点の新設などめざましい進化を続ける街「茅場町」に再び本社機能を移す運びとなりました。

■新本社ビル込めた想い
新本社は『つながろう。人と、街と、未来と。』をコンセプトに、様々な人と関わり、多様な価値観と調和しながら、さらなる未来を創り出す場としての想いを込めてデザインしました。

新本社ビルの外観は、落ち着いた色味を採用したほか、限られたスペースを活用して植栽を取り入れ効果的に自然を感じられる設えにし、歴史に培われた茅場町の落ち着きある街並みへの調和を目指しました。

新本社ビル内には、従業員同士の垣根のない風通しの良さと解放的なコミュニケーション促進を目指し、新本社の中央は吹抜け階段を採用したほか、仕事内容や状況に合わせて働く場所や時間を柔軟に選ぶ働き方であるABW(Activity Based Working)を促すため、フリーアドレスの採用や、個人ワークがしやすいウェブ対応ブース席から人数の可変に対応しやすいミーティングスペースなど、多様なスペースをレイアウトしています。

そして、田中貴金属グループの今後のイノベーション活動の拠点となる未来構想ルーム「DOCK2085」を新設し、2085年の気候や資源などの地球環境を想定し、食糧や医療、都市など人々の生活を支える産業の姿を描くほか、研究・開発・最先端の技術者とのコラボレーションを通して地球環境問題や社会課題の解決と、その先にある持続可能な未来創りに挑戦していきます。
また、建設時の負荷低減はもちろんのこと、高効率機器の採用や自然エネルギーの積極的活用によるエネルギー削減などによる従来の建物で必要なエネルギー消費量の51%削減が評価され「ZEB(Zero Energy Building) ready」の基準をクリアした建物となっています。

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