白金系細線材料

白金系細線材料

細線化で小型化、低消費電力化、他の課題改善に対応。
確かな細線加工技術。

白金系細線は、その安定した耐環境性、電気的特性により、各種センサ、医療、電極用等に広範に使用されています。

特長

  • 極細線への対応が可能(~φ10µm)
  • 線材表面の平滑性、洗浄性に優れた細線加工技術
  • 要求により各種白金合金材、酸化物分散強化型白金の供給可能
代表的な白金、白金合金材料の特性一覧表(参考)
材質 融点 (℃) 密度
(g/cm3)
ビッカース硬さ 引っ張り強さ
(軟) (MPa)
比抵抗 (軟)
(µΩ・cm[20℃])
 軟   硬 
Pt-Rh5% 1,818 20.80 70 160 225 17.5
 Pt-Rh10%  1,850 20.10 90 190 284 19.2
Pt-Rh20% 1,885 18.80 100 220 394 20.8
Pt-Ir5% 1,790 21.50 90 140 274 19.0
Pt-Ir10% 1,800 21.60 130 230 382 24.5
Pt-Ir20% 1,840 21.70 200 300 539 32.0
Pt-Ni10% 1,580 18.80 150 320 441 32.0
Pt-Ni20% 1,450 16.80 220 400 588 34.1
Pt-W8% 1,850 21.27 200 360 588 62.0

その他の材質についてもご相談ください。

※各特性値についてはあくまで参考値であり、形状により調整可能な範囲が異なりますので、問合せ時にご確認下さい。

用途

ガスセンサ、その他センサ、医療機器用部材、各種電極、ヒーター、プローブピン その他

高温環境下での結晶粒粗大化による強度低下を防ぎ、過酷な温度環境下における使用領域拡大に貢献します。

高温環境下では、結晶粒が粗大化し、著しい強度低下を引き起こします。弊社で開発された、ZrO2粒子を分散させた強化白金材料nanoplat®の場合、高温下でも分散酸化物粒子が結晶粒を保持する働きをすることで、結晶粒の粗大化を抑制し、結果として強度低下を防ぎ、長寿命化することができます。

 

特長

  • 高温環境下で結晶粒粗大化を防ぎ、強度低下を低減
  • 電気的特性はベースのPtと同等を維持

Pt

  • Pt断面図
  • Pt断面図-詳細
    熱影響部で結晶粒が粗大化

nanoplat®シリーズ

  • nanoplat®シリーズ 断面図
  • nanoplat®シリーズ 断面図-詳細
    熱影響部で加工組織を保持
製品名 主成分 Zr量 高温強度 材料強度 対応線径
nanoplat®BP Pt Φ250µm以上
nanoplat®TPW Pt Φ100µm以上
nanoplat®PW Pt Φ15µm以上
nanoplat®APW Pt Φ15~30µm

nanoplat®BP

→ガラス製造用白金装置向け材料のワイヤ展開、粗い酸化物粒子が存在するためΦ250µm以上の線径にて対応

nanoplat®TPW

nanoplat®BPの細線化対策品、酸化物粒子の微細化により細線加工が可能

nanoplat®PW

nanoplat®TPWの細線化改良、少Zr量化により強度は低下するがΦ15µmまで加工可能

nanoplat®APW

→特殊コーティング技術を採用により、細線領域で低コスト対応

※上記以外の特性及び要求線径は別途お問い合わせください。

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