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GX推進やEV普及を支えるパワー半導体の進化。その土台を支える素材開発の現状に迫る

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GX推進やEV普及を支えるパワー半導体の進化。その土台を支える素材開発の現状に迫る

毎日のように経済ニュースで耳にする「半導体」。さまざまな種類があるなか、注目を集めているのが、脱炭素の切り札ともいわれる「パワー半導体」だ。xEV(「電動車」の総称)や消費電力効率化に欠かせない半導体として、新素材の技術開発も加速している。

その仕組みや業界の動向、技術開発のトレンドなどを、エレクトロニクス業界のトップアナリストである南川明氏と、半導体向け先端素材を取り扱う田中貴金属グループの安部尚子広報・広告部長の話から紐解いた。

パワー半導体の大きな役割は、電源コントロールと、モーター制御

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右:南川明(みなみかわ・あきら)氏/インフォーマインテリジェンス シニアコンサルティングディレクタ。左:安部尚子(あべ・なおこ)氏/田中貴金属グループ 広報・広告部長。

安部尚子氏(以下、安部):半導体産業自体は本当に活況で、マーケットサイズや技術開発が躍進している昨今です。本日はその中でも注目度の高いパワー半導体について集中的にお話をお伺いします。
まずは、パワー半導体の概要について、教えてください

南川明氏(以下、南川):パワー半導体は半導体の種類の中の1つで、電力を扱う、コントロールすることが一番の役割です。

他の代表的な半導体、例えばマイクロプロセッサー(CPU)は演算の機能で、人間の頭脳に当たるところ、メモリは記憶の役割、他にもセンサーなど種類がありますが、パワー半導体は「電力をコントロールする」役割です。
さまざまな電子機器や、モーター制御に使われます。

各Power半導体におけるメインアプリケーション

パソコンやスマートフォンなど、全ての電子機器には電源があり、それらをコントロールするのがパワー半導体の役割です。

電源は、電力サイズが様々なため、パワー半導体の種類も幅広くあります。

その中でも、大きく分けると2つの役割に分かれます。1つは、電源をコントロールすることで、具体的には電圧の調整と直流交流変換です。

もう1つの役割は、モーター制御です。モーターが世の中のありとあらゆる製品に入っており、そのモーターの回転数を変える機能を持つのが、パワー半導体です。

車の場合は、モーターの回転数を変えることでスピードを変えています。

インバータや車のモーター制御は、パワー半導体が担っています。電源コントロールとモーター制御、この2つがパワー半導体の主な役割です。

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