貴金属元素データ
ハードディスクの記録容量を増やすルテニウム
ルテニウム(Ru)は、パソコンなどの記憶装置として利用されているハードディスクの円盤(磁気ディスク)の層構成のひとつに使われ、記録容量を増やすことに役立っています。
ハードディスクの記録は、平面方向の磁気信号の密度を高くすることで記録容量を増やしてきました。
しかし、あまり密度を上げると、データの安定保存に限界が生じてきました。そこで記録磁気信号を垂直に並べて、記録密度をさらに上げる工夫がなされました。この「垂直磁気記録方式」を達成させるためには記録層の下地にルテニウムが不可欠な存在です。