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製造業界に影響をもたらす、ニューノーマル時代のスマートデバイス3つのトレンド

  • 環境
2020/7/20

消費者が求めることは電光石火のスピードで進化を遂げており、テクノロジーとの付き合い方もまた同様に変化しています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が消費者に大きな影響を及ぼしたことを受けて、田中貴金属は今回のパンデミックが米国におけるスマートデバイスの購入動向にもたらした影響を調査しました。
外出禁止令により、自宅にとどまり退屈していることが多かった消費者は、スマートデバイスを新たに購入する意欲が高まったのでしょうか。消費者はスマートデバイスに何を求めているのでしょうか。買い替えたスマートデバイスで何をするのでしょうか。そしてこれらは、メーカーにとって何を意味するのでしょうか。

消費者向けスマートデバイスに関するインサイト:新型コロナウイルス感染症拡大時と今後

そうした問いへの答えを見いだし、スマートデバイスに使用される貴金属への影響を評価するために、米国の消費者2,000人を対象としてスマートデバイスの購入および所有の動向に関する調査を行いました。その結果は以下のとおりです。(調査期間:2020年5月29日〜6月1日)

1.半数近くの消費者は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックに伴いスマートデバイスの購入意欲が高まっているが、価格や品質に妥協するつもりはない。

回答者の半数近く(45%)が、新型コロナウイルス感染症のパンデミックに伴う外出禁止令によって、スマートデバイスの購入意欲が高まったと答えています。そして、まだスマートデバイスを所有していない人を含めて70%の回答者が、来年中にスマートデバイスを購入する可能性があると答えています。購入の際に消費者が最も影響されるのは、テクノロジー企業がよく訴求している5G対応4K解像度といった機能あるいは製品のブランド名ではなく、全体的な品質(54%)と価格(53%)です。

来年スマートデバイスを購入する際に意思決定に影響を与えるのは、次のうちどれですか?

  • 製品の品質(性能、素材など) : 54%
  • 価格 : 53%
  • エンターテインメント : 40%
  • 利便性 : 39%
  • 最新機能(5G対応、4K解像度など) : 36%
  • ブランド名 : 30%
  • 現行デバイスのアップグレード : 29%

2.スマートフォンの買い替え率は他のスマートデバイスに比べて圧倒的に高い。

消費者が最も多く所有しているスマートデバイスはスマートフォン(94%)であり、次いでスマートテレビ(55%)、タブレット(54%)となっています。これらのデバイスについては、平均すると、大半の回答者(54%)が少なくとも1~2年ごとに買い替えやアップグレードを行っていると答えています。しかし、消費者によるスマートフォンの買い替え頻度は他のデバイスと比べて圧倒的に高く、スマートフォンの計画的陳腐化、戦略的マーケティング、損傷のしやすさが関係していることを示しています。また、回答者の86%は、最も頻繁に買い替えまたはアップグレードを行うデバイスはスマートフォンであると答えており、次に多かったタブレットと答えた回答者は17%にとどまりました。

どのデバイスを所有していますか?

  • スマートフォン : 94%
  • スマートテレビ : 55%
  • タブレット : 54%
  • スマート家電:36%
  • ゲーム : 35%
  • スマートウォッチ : 24%
  • その他 : %

3.消費者はスマートデバイスのリサイクル方法を知っているものの、実際にリサイクルを行う人は極めて少ない。

消費者の大多数(62%)はスマートデバイスのリサイクル方法を知っていると答えていますが、実際にリサイクルを行っている人は16%にすぎません。多くの回答者は、古いデバイスを売却または交換する(40%)か、そのまま手元に置いている(26%)と答えています。スマートデバイスのハードウェアに関して、ベビーブーム世代 (*1)は他の世代と比べて、部品がリサイクル可能な素材を使用しているのを知っている人が最も少ないという結果になりました。リサイクルに関するこのギャップは、メーカーが細心の注意を払うべき点です。貴金属やレアメタルがリサイクルされずに消費され続けていけばいくほど、それらの材料の安定供給が妨げられ、さらには材料コストにも影響を与えかねません。

*1 米国におけるベビーブーム世代は、1948年頃~1966年頃生まれを指します。

スマートデバイスの部品がリサイクル可能な材料を使用していることを知っていましたか?(「はい」と答えた人の割合)

  • Z世代(18-23歳) : 65%
  • ミレニアル世代(24-38 歳) : 73%
  • X世代(39-53 歳) : 67%
  • ベビーブーム世代(54-72 歳) : 52%

メーカーにとってこの調査結果が意味すること

次世代のスマートデバイスを開発するにあたっては、消費者の多様なニーズと行動を考慮することが必要不可欠です。そして、消費者のそうした姿勢は、デバイスに使用されている貴金属のリサイクルやサプライチェーンにも影響を及ぼすことにも留意すべきでしょう。田中貴金属は、メーカーが消費者の需要を満たせるように、以下の取り組みを行っています。

  • 品質と価格のバランス維持:田中貴金属は1885年の創業以来、貴金属の調達慣行を革新し続けています。また、スマートデバイスの製造に必要な貴金属の量や濃度の削減に長年取り組み、金やプラチナなどの貴金属の使用におけるコスト効率の向上を図ってきました。さらに、そうしたプロセスによって、スマートデバイスにおける貴金属の信頼性と互換性を高めてきました(デバイスの小型化に伴う貴金属の使用量低減や代替による“少貴金属”を提案)。
  • 業界動向の把握:新型コロナウイルス感染症の影響でスマートフォン買い替え率が高まっていることから、メーカーは、貴金属やレアメタル専門のパートナーが需要に対応できるようにする必要があります。田中貴金属は、スマートデバイスの販売動向をモニタリングすることで、想定外の需要ピーク時にメーカーが供給途絶を回避できるようにするとともに、スマートデバイスに使用する材料の優先順位を定めています。
  • リサイクルの主導:田中貴金属には、メーカーがスマートデバイスに使用する貴金属量を最適化できるよう支援するリサイクル部門 があります。この部門では、リサイクルによって環境負荷を低減するほか、スマートデバイスに使用される貴金属を消費者の需要に合わせて供給できるようにします。また、製造プロセスにリサイクル手法を効果的に取り入れることにより、お客様の材料コスト削減に寄与します。

今日の消費者の要望を満たすスマートデバイスを生産できるよう高品質の貴金属の調達とリサイクルを行うにあたり、田中貴金属がどのようにお役に立てるかをこちらよりご確認ください。

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