白金系理化学器具

製品ソリューション

白金系理化学器具の製品ソリューションイメージ

田中貴金属の「白金系理化学器具」― 装置・測定機器 ―

従来加工品と比べ高精度加工を実現し、さまざまなご要望に対応することができます。

概要

白金(プラチナ)は、融点が高く、他の物質と反応しにくいなど、安定した特性を持っています。このため、理化学用の実験器具(るつぼ、ビード皿、蒸発皿、ボート等)として高い需要があります。実験では酸やアルカリ性の薬品を使用したり、高温にさらされるため、耐久性が高い白金はまさに最適な材料といえます。田中貴金属が製造・販売している理化学用の実験器具は、従来加工品と比べ高精度加工を実現し、レーザー刻印による曲面への印字等、さまざまなご要望に対応することができます。

高精度加工

ビード皿板圧分布グラフ

製品を45度分割し8ライン計測した平均値を記したグラフ
製品を45度分割し8ライン計測したイメージ

※製品を45度分割し8ライン計測した平均値を記したグラフです。

刻印

刻印

※刻印は、分析サンプルや資産管理などに重宝します。 (文字フォントは1.5~55mmまで対応可能)

酸化物分散強化材料(強化白金)

白金だけでなく各種貴金属材料に酸化物を加える事で、通常の材料よりも高温クリープ破断強度や高温引張強度が向上し、長寿命化を実現できます。通常の材料より薄くしても同等以上の強度を維持できるので貴金属使用量の低減になり、低コスト化を図れます。田中貴金属ではガラスとの反応性を考慮し、酸化物として酸化ジルコニウム(ZrO2)を使用しています。

理化学器具は、純白金以外の貴金属材料でも作製することができます。目的に合わせた理化学器具等の最適な仕様をご提案させていただきます。

純白金と強化白金の材料断面組織の比較

※90%加工後に各温度で1時間焼鈍したあとの断面組織 (スケールバーは、すべて500μm)

純白金と強化白金の材料断面組織の比較