カーボンニュートラルに貢献する貴金属の役割

カーボンニュートラルに貢献する貴金属の役割

カーボンニュートラルに貢献する貴金属の役割

田中貴金属は、地球温暖化という地球規模の社会課題に対し、2050年までにカーボンニュートラルの達成を掲げ、脱炭素社会に資する技術を自らそして社会に積極的に実装していくことで、地球温暖化問題の解決に挑戦します。
これからも貴金属独自の特性を活かした製品・ソリューションを通じ、お客様はもとより社会全体に価値を提供していきます。(田中貴金属 「カーボンニュートラル宣言」より)

カーボンニュートラル宣言について詳しくはこちらlink

水素社会の実現に向けて

COP21で採択された温室効果ガス排出削減の国際枠組み(パリ協定)を軸に、脱化石燃料を目指した再生可能エネルギーへの転換が世界的に進んでいます。
水素エネルギーはその中核技術に位置づけられ、再生可能エネルギーからの水素製造、水素によるエネルギー貯蔵や輸送、燃料電池による水素利用などの実用化が進んでいます。

Global hydrogen and hydrogen-based fuel use in the NZE
(部門・業種別の水素利用量見通し) 世界の部門・業種別の水素利用量見通しグラフ2020年から2050年まで。出展:IEA 出典:IEA 2021; Net Zero by 2050 A Roadmap for the Global Energy Sector,
   https://www.iea.org/reports/net-zero-by-2050, License: CC BY 4.0

このような世界的な流れの中、田中貴金属では新しい技術の開発に積極的に取り組み、貴金属製品のリーディングカンパニーとして、水素社会の実現に貢献します。

様々な場所で活躍する田中貴金属の水素関連製品・ソリューション

燃料電池用触媒貴金属めっき製品水電解用触媒改質/変成/PROX触媒排ガス浄化触媒水素透過膜 様々な場所で活躍する田中貴金属の水素関連製品・ソリューション説明図

燃料電池スタック・水電解スタック

燃料電池用触媒貴金属めっき製品水電解用触媒 燃料電池スタック・水電解スタックにおける貴金属材料の使用部位説明図

定置型燃料電池システム

改質/変成/PROX触媒排ガス浄化触媒水素透過膜 定置型燃料電池システムにおける貴金属材料の使用部位説明図

田中貴金属では、世界トップクラスの出荷量を誇り固体高分子形燃料電池(PEFC)に用いられている燃料電池用電極触媒をはじめ、水素を製造するために必要な触媒である水電解用電極触媒、高純度水素精製を実現するパラジウム水素透過膜、天然ガスなどの炭化水素から水素を生成する触媒である改質触媒、水素生成の際の一酸化炭素を選択的に酸化除去する性能を持つPROX 触媒など貴金属を用いた様々な燃料電池関連製品をご提供しております。

「ゼロエミッションエネルギー」アンモニアへの取組

水素キャリアとして、また、水素と同様に燃焼時にCO2を排出しないゼロエミッション燃料としてアンモニア(NH3)が期待されています。次世代エネルギーとしての大きな可能性が秘められているアンモニアは今日、世界各地の化学工場で生産されるようになっています。
このように期待が集まるアンモニアを効率的且つ安全に利用するためにも当社が開発する貴金属触媒が役立てられています。

アンモニアの活用シーンと貴金属触媒の役割

アンモニアの活用シーンと貴金属触媒の役割説明図

アンモニア改質
アンモニアを分解し水素を生成
2NH3 → N2 + 3H2

アンモニア浄化
アンモニア分解時に窒素酸化
(NOx及びN2O)の発生を抑制
4NH3 + 3O2 → 2N2 + 6H2O

窒素酸化物除去
アンモニアを利用し
低温でNOxを分解
4NO + 4NH3 + O2 → 4N2 + 6H2O

アンモニアを分解し水素を生成するアンモニア改質触媒及びアンモニア含有排ガスのNOx・N2O抑制分解用触媒を提供しています。

アンモニアの活用シーンと貴金属触媒の役割説明図

アンモニア改質
アンモニアを分解し水素を生成
2NH3 → N2 + 3H2

アンモニア浄化
アンモニア分解時に窒素酸化
(NOx及びN2O)の発生を抑制
4NH3 + 3O2 → 2N2 + 6H2O

窒素酸化物除去
アンモニアを利用し
低温でNOxを分解
4NO + 4NH3 + O2 → 4N2 + 6H2O

アンモニアを分解し
水素を生成するアンモニア改質触媒及びアンモニア含有排ガスのNOx・N2O抑制分解用触媒を提供しています。

カーボンリサイクル(CO2利活用)への取組

地球温暖化の原因となるCO2濃度を減らす方法は、低炭素化製品の開発・促進に限りません。
近年ではCO2を削減するだけでなく、大気に排出される前にCO2を回収し利用するCO2利活用技術が注目を集めています。

CO2利活用のイメージ(当社が提供する製品によるイメージ)

当社が提供する製品によるCO2利活用のイメージ図

田中貴金属ではCO2から燃料となるメタンを生成するメタネーション触媒や化学原料となるCOと水素を生成する炭酸ガス改質触媒、逆シフト触媒等を開発・提供することでカーボンリサイクル(CO2利活用)を推進していきます。

カーボンニュートラルに向けた事業所での取組み事例