クロスバー接点
リレー・スイッチの小型化を低コストで実現します。
独自の精密接合技術を駆使し、微小電流から数アンペアまでの幅広い負荷に対応する異種金属多層接点を実現します。
クロスバー接点とは
電子機器の信号制御部品であるリレーやスイッチ等に使用される超小型の接点です。リレーは外部から電気信号を受け取り、電気回路の開閉や切り替えを行う部品であり、通信機器、設備機器、家電製品など多種多様なデバイスに広く使われています。
田中貴金属のクロスバー接点
■特長
- 異種金属の多層接合が可能
- 全長にわたり優れた接合強度を持ったテープ形状の接点
- 接点サイズを小型化できる
- 接点形状、接点材質の選択肢が多く、各層の厚みも変更可能
- 表面の金(Au)層は求める特性により工法を選択することが可能 (クラッドorスパッタ)
- カドミウムフリー銀酸化物の多層張りも可能 (接点材料は
電気接点材料
を参照)
スパッタ工法
- Au層の硬度が高いため耐粘着性が向上
- Au層が外周に形成されため耐環境性(酸化、硫化)が向上
クラッド工法
- Au層の硬度が低く接触抵抗が安定しやすい
クロスバー接点を応用したトップレイ接点
バネ材、端子用材にクロスバー接点を連続溶接
ご提供形態 (標準リール)
接合例
用途に合わせた幅広い接点材質の選択、多種多様な接点形状への対応が可能です。
材質・形状・寸法に関してはご相談下さい。
■用途
車載用リレー・スイッチ、家電用リレー・スイッチ、産業機器用リレー・スイッチ、マグネットスイッチ、ブレーカ その他
極小クロスバー接点
第5世代シグナルリレー向け次世代接点
シグナルリレー向けのテープ接点において、最小サイズとなる0.2mm幅を達成しました。極小接点を使うことにより接点自体を軽量化させ、接点開閉時のバウンスやチャタリングを抑制します。
■特長
- 要求に合わせAu層のクラッド、スパッタの選択が可能
- 接点自体の小型化・軽量化により、接点の重みにより開閉時に発生するバウンスを抑制
- より精密な電気信号の制御ができデバイスの誤作動などを軽減
- 接点の小型化により消費電力化、省資源化による低コスト化に期待
- リレーの小型化に貢献し、実装面積削減が期待できる
■シグナルリレー向け接点小型化の歴史 ※田中貴金属調べ
リレーは1830年代の実用化以降、様々な電子機器に組み込まれるようになりました。電子機器の発展に伴い、シグナルリレーおよび接点研究開発が進み、リレーと中に組み込まれる接点の小型化も進みました。
当社は、1970年代からシグナルリレー向け接点の開発を行っています。1998年には第4世代シグナルリレー向け接点(テープ幅0.3mm)、2023年には第5世代シグナルリレー向け接点(テープ幅0.25mm)の開発に成功しています。第5世代シグナルリレーは、通信機器、半導体検査装置、医療機器、ネットワークカメラ、スマート家電、自動車など、高い信頼性が求められる様々な分野で活用されています。